【実測データ公開】コスパ最強のロングセラー「ALDILA NV & NVS」ウッドシャフトを5点剛性計測して分かった、20年売れ続ける「不朽の理由」

目次

アルディラNVシリーズとは

2003年の登場以来、アフターマーケット(リシャフト)市場で「伝説」とも呼ばれるロングセラーシャフト、ALDILA NV(アルディラ NV)シリーズ。 最新のカスタムシャフトが1本数万円~10万円する中で、圧倒的なコストパフォーマンスと、アメリカではプロも認める基本性能の高さで今なお愛され続けているそう。

共通テクノロジー:航空宇宙グレードの「MLT」とは?

両モデルに共通して搭載されているのが「NexGen Micro Laminate Technology® (MLT)」。詳しくはALDILAのHPを見て確認してもらいたいのですが、要約するとこんな感じなことが書いてあります。

  • 極薄プリプレグの多層巻き 一般的なカーボンシャフトが6〜10層のシートで構成されるのに対し、NVシリーズは20層以上もの極薄・航空宇宙グレード素材(プリプレグ)を積層しています。
  • 「デッドゾーン」の排除 薄い層を重ねることで製造過程での「隙間」や「不感帯(デッドゾーン)」を排除。これにより、シャフトの個体差やショットごとの挙動のバラつきを極限まで抑え、**「いつ振っても同じようにしなる」**という卓越した安定感を実現しています。

ALDILA NV™ Green(グリーン)

~叩ける安心感。低弾道・低スピンの絶対的定番~
「NV Green」は、ハードヒッターが求める要素をシンプルに突き詰めたモデルです。
弾道特性: Low Launch(低弾道) / Low Spin(低スピン)
・フィーリング: 手元から先端までクセのない「コンスタント・テーパーデザイン」を採用。全体的にしっかりとした剛性感があり、インパクトで当たり負けしません。
・こんなゴルファーにおすすめ:
☑️スイングスピードが速く、吹け上がり(ボールが上がりすぎること)を抑えたい方。
☑️左へのミス(引っかけ)を怖がらずに叩いていきたい方。
☑️余計な動きをしない、シンプルな挙動のシャフトを好む方。

ALDILA NVS Orange(オレンジ)

~高弾道でキャリーを稼ぐ。つかまり重視の兄弟モデル~
NV Greenの安定性はそのままに、よりやさしくボールを上げられるようにチューニングされたのが「NVS Orange」です。
弾道特性: High Launch(高弾道) / Mid-High Spin(中~高スピン)
フィーリング: NV同様の滑らかなしなりを持ちながら、先端側の動きをアクティブにすることで、ボールを拾いやすく設計されています。
こんなゴルファーにおすすめ:
☑️「NVだと球が上がらない」「ハードすぎる」と感じる方。
☑️キャリーを伸ばして飛距離を稼ぎたい方。
☑️ゆったりとしたテンポで振り、シャフトのしなり戻りを感じたい方。

めちゃくちゃ気になる!!と思う人も多いのでは。
とはいえ、1~2万円台の安いドライバー用シャフトでもサラリーマンゴルファーにとっては大きな出費には違いないし、日本では中々試打もできない、よくわからん、怖い!のが現状。

そこで今回は身銭を切ってシャフトを購入、ジオテックシャフト剛性測定器Ⅱで5点剛性を計測します。どんな動きやしなり方をしそうなのかを定量的に評価してみましょう。
※現在業界人でもないアマチュアゴルファーなので、忖度はいたしません。

カタログスペック

まずはカタログスペックから見てみましょう

シャフト名Flex重さトルクKick.Pts長さTip
NV Green Wood 55A574.5中元460.335
R584.5
S594.5
X624.4
NV Green Wood 65R663.7
S673.6
X693.6
NV Green Wood 75R753.1
S793.1
X813.0
NV Green Wood 85S862.8
X892.8
シャフト名Flex重さトルクKick.Pts長さTip
NVS Orange Wood 45R486.2先中460.335
S496.2
NV Green Wood 55A554.7
R574.6
S594.4
NV Green Wood 65R653.6
S693.6

スペックによって違いはあるものの、NVは中元調子、NVSは中調子のシャフトのようです。
それでは実際に剛性を測ってどんなシャフトなのか見てみましょう

結論:カタログスペック通り、中元調子と中調子のシャフト

結論からいうと、
NV、NVSともにメーカーカタログ通りのキックポイントのシャフトになります。

ALDILA NV 65S
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • コスパ抜群
  • 手元側がしなるのでタメが作りやすく、操作性がいい
  • ダイナミックゴールドと合わせやすい
デメリット
  • 全体的に剛性がしっかりしている=フレックス選びは慎重に
  • ヒッタータイプにはイマイチ合わない可能性も
ALDILA NVS 65S
総合評価
( 5 )
メリット
  • コスパ抜群
  • 万人受けするクセのないしなり方
  • スイングタイプを選ばない
デメリット
  • 良くも悪くも特徴が少ない
  • シャフトが仕事をしてくれるタイプではないので、お助け要素も少なめ

実測:ALDILA NV 65 Sの5点剛性分布

~操作性重視の元調子系シャフト~

まずは低弾道・低スピンモデル「NV Green」の計測結果です。

5点剛性図

5点剛性グラフだと、元から中の傾斜が大きく、先中から先も少し傾斜。
シャフトの動きの傾向としては手元が動いて最後に先が少し動く感じ。

TheクセのないシャフトPTとの比較でも、明らかに手元よりで動くシャフトですね。

ただ、PTと比べて全体的に剛性が高く結構ハードな仕様。
中元以外はPTより硬いので、切り返しではグッと負荷をかけられるし、先端が当たり負けしないので左にいかず、球も吹けにくい。

調子A-B Map調子係数T/CC/B
中元調子B25.00.640.62

調子係数は中元調子、A-Bポジションは手元も先も動きが少ないDタイプ
シャフトの仕事量は少ないけど、手元側のしなりを感じたい人向けか。

データ上だけで読み取ると、

  • 元調子系シャフトが好きな人
  • シャフトがタメてくれる感じがほしい人
  • 手元の操作感が欲しい人
  • 元調子が好きだけど、気持ちつかまって欲しい人

参考)9点剛性図

9点剛性だと元から中元元までグッとしなり、一瞬硬くなり、中元から中までしなるように見えます。元から中元部分の特性以外は5点剛性同様ですね。
素人計測なのと個体差の可能性もありますが、このグッとしてる手元部分が切り返しのしなり感や間をより感じやすくしてくれる可能性があります。

実測:ALDILA NVS 65 Sの5点剛性分布 ※参考に9点剛性分布あり

~クセのない動きの中調子系シャフト~

次に、高弾道モデルとされる「NVS Orange」のデータを見てみます。

全体的にかなりフラットな傾斜。強いていうと手元から中元がやや傾斜強め、中元から中先がやや傾斜強め、中先から先がややフラット。

調子係数も中調子A-B MAPは手元、先とも動きの少ないBタイプ
区間平均変動率との乖離は非常に少なく、元から中元中から先中が少し動きそう。
口コミで「中先に感じる」や「中元に感じる」といった内容を見かけますが、
打ち手によってしなりを感じるポイントが少し変わるシャフトなのかもしれません。

とはいえダブルキックとまで行くような傾斜ではなくマイルドなアクセントみたいな感じなので、
基本的に万人受けするクセのないシャフトに見えます。
NVとの比較では先が動きますが、中先から先がフラットで硬めに感じると思うので、捕まりすぎも抑えられそう。一般的に考えると先走り系とまではいかないかも。

参考)9点剛性分布

こちらは9点でも全然変わらず。美しいとさえ言えるマイルドな傾斜ですね。

比較:ALDILA NVとALDILA NVS

〜やっぱりNVの方がハード〜

最後にアルディラNVとNVSの剛性分布やデータを比較してみます。

5点剛性分布

メーカーコメントの通り、全体的にNVの方が剛性が高くてしっかりしているのと、より手元から中の傾斜が強く、元調子っぽい動きをすると思います。相対的にNVSは先側が動くので比較すると球はあがりやすいかと。

調子係数、A-B MAP(的なもの)

そして比較するとやっぱりNVは手元側、NVSは全体が動く中調子で、相対的に先が動いて球が上がりやすいと思います。
USといえばDG(ダイナミックゴールド)がやっぱデファクトなので、NVはDGを使ってる人なんかをターゲットにしてるのかなーと。なんで手元が動くNVがシリーズの「基準」なのかもしれません。
ただ、NVSもクセのない中調子なので、シャフトフレックスを合わせればこっちの方が万人受けするかもしれないです。

どちらにしても剛性分布を見る限りはどちらもいいシャフトですね。
13200円って一流メーカーの半額以下、作ってるのはUS三菱、試してみる価値はあると思います!



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次